平成21年4月16日
会場:まつもと薬局 西6条店 2階会議室
参加人数:8名
<ご協力いただいた会社>
(株)日清サイエンス・(株)バイオテックジャパン
試食会
今回は新商品の試食をしていただきました。お越し頂いた皆様は、定期的に治療用特殊食品を使い食事療法を実践なさっていおられるので、味はもちろん、調理法等についてのご意見ご感想をいただき、今後の商品の充実やご購入の際のアドバイスなどにも活用させていけたらと思っております。
(株)バイオテックジャパン餃子の皮(5gX10枚)
7月に発売されたばかりの低たんぱく質の餃子の皮を使って焼き餃子を作り試食していただきました。
こちらの皮は、たんぱく質調整食品ですので通常の皮とは違いあんを包む際にレンジアップする等のちょっとしたコツがありますが、餃子はあらかじめスタッフが作ったものを食べていただいたため、包む時の皮の状態や調理法等を見てもらうことができなく今回の反省点となりました。
味の感想は以下のようになり、3名の方が使ってみたいとの結果でした。
なお、こちらの商品は単品での販売はしておらず、ピザクラストやパスタとの詰め合わせ販売だそうです。ピザクラストについては、第5回腎臓病懇親会において試食していただきご好評でした。
感想 |
もちもち感は良いが、パリッと焼きあがらない。 |
1枚の皮が大きいので食べ応えがある。 |
歯にくっつく感じや、溶ける感じがする。 |
セット販売の為購入しづらい。 |
(株)バイオテックジャパン パスタ(4種類)
こちらも7月に発売された、形の違うロングパスタを2種・ショートパスタを2種試食していただきました。
こちらのパスタもたんぱく質が調整されている為、扱いが難しいとの声が多かったように思いました。
感想 |
サラダ用として使いたい。 |
お餅みたい。 |
調理法が難しい。改善した方が良いのでは。 |
歯にくっつく。 |
しょうゆらーめん とんこつラーメン かやくうどん ソース焼そば
※ 詳細は各商品をクリックしてください。
こちらのたんぱく調整カップ麺はすでに店頭販売してあったものがリニューアルされた為試食していただきました。評価は5段階で3~5とどれも高評価でした。
他にもご意見として、そばや冷凍麺も作って欲しい等の要望がありました。カップめんは手軽に食べられ、軽くて持ち運びにも便利な商品です。色々な種類があると、食べ飽きせずに食生活の充実にもつながっていきそうです。
感想 |
値段は別として、味・麺とも普通のカップ麺とほとんど変わりなく良い。 |
うどんはだしが効いていて美味しい。市販品に近く食べやすい。 |
焼きそばは、ソースの味が濃い。しょっぱいように思う。 |
とんこつラーメンのキクラゲの食感が良い。 |
ラーメンと言うより、ラーメン風な感じ。深み・コクが欲しい。 |
【 勉強会 】
今回は「腎臓以外の検査値についても知りたい」との意見があった為【検査値について】と題し、勉強会を行いました。
検査値を各自持ち寄り一般の検査の基準値、そこから考えられる疾患や腎臓病の食事療法をしている人に影響され易い検査値等も含め説明していきました。
項目 | 基準値 | 働き/高い場合/低い場合 | 腎臓疾患で影響され易い検査値 |
総たん白/TP(g/dl) | 6.7-8.3 | 全身の栄養状態を知る手がかりになります。 |
たんぱく質を制限している為、低い場合が多い。 |
アルブミン |
3.8-5.3 | 高い時は脱水の疑い。 栄養状態が悪かったり出血が多くなると低くなる事があります。 |
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A/g | 1.2-2.0 |
アルブミンとグロブミンの総量。 |
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gOT/AST |
3-38 |
肝臓に多く存在する酵素。 |
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gPT/ALT |
4-44 |
肝臓に多く存在する酵素。 |
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LDH |
106-211 |
どの臓器にも含まれ異常があると血液中に増加します。 |
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ALP |
104-388 |
肝臓・骨・小腸などの含まれる酵素。 |
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CHE |
203-460 |
主に肝臓で作られている酵素。 |
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γ-gPT |
16-73 |
肝臓に多く存在する酵素 |
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尿素窒素/BUN |
8-20 |
たんぱく質が分解されてできた最終産物で腎臓から尿中に排出される。 |
高値 |
クレアチニン/Cre |
男0.6-1. |
腎臓から排出される老廃物の一部で腎臓の機能が低下すると高くなります。 | |
尿酸/UA |
男4.0-7.0 |
アルコールの飲み過ぎや、過食などにより尿酸の排出が十分にできなくなると、血中の濃度が高くなり痛風や腎障害を引き起こす事があります。 | |
アミラーゼ |
43-116 |
すい臓や唾液に含まれる酵素。 |
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ナトリウム |
136-149 |
一定に保たれ維持されている事が細胞が生きていく為に必要な条件です。 |
高値になり易い。 |
カリウム |
3.3-5.0 | 神経の興奮や心臓の筋肉(心筋)の働きを助けます。 | |
クロール |
99-115 | からだの水分の保持や浸透圧の調節などに働きます。 | |
カルシウム(mg/dl) |
8.8-10.2 |
骨代謝・筋収縮・血液凝固にも大切な物質。 |
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ミオグロビン |
男0-60 |
筋組織の障害や激しい運動の後で高くなり、腎不全や高熱症などでも高くなる事があります。 | |
コレステロール |
130-220 |
血管壁やホルモンの材料となる必要不可欠なもの。 |
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HDLコレステロール |
男35-79 |
善玉コレステロールと呼ばれ、体内の余分なコレステロールを抜きとる働きがあります。 | |
LDLコレステロール |
目標値 |
悪玉コレステロールと呼ばれ、多いと動脈硬化を促進させます。計算式を使って割り出す事が多い。 | |
中性脂肪 |
50-150 | 主にエネルギー源として働き、糖分や油分の摂り過ぎにより高くなり、脂肪肝や動脈硬化などの原因になる事があります。 | 砂糖などでエネルギーを上げている場合は上がりやすい。 |
血糖 |
70-110 |
血液中のブドウ糖の量で食後に高くなります。 |
糖分や糖質でエネルギーを上げている場合は上がりやすい。 |
ヘモグロビンA1c |
4.3-5.8 |
過去1~2ヵ月の血糖値の状態を反映。 |
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白血球数/WBC |
男3900-9800 |
血液中に含まれる白血球の数。 |
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赤血球数/RBC |
男427-570 |
血液中に含まれる赤血球の数。 | |
血色素量/Hb |
男13.5-17.6 |
赤血球中の色素で、体に酸素を運搬しています。 |
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ヘマトクリット/Ht |
男39.8-51.8 |
全血液のうちの赤血球の割合を示します。 |
腎性貧血などの影響で低くなる場合が多い。 |
血小板数 |
130-369X10 | 出血を止める為に重要な働きをする血液成分の数を調べます。 | |
CRP |
0-0.3 | 炎症疾患や体内組織の破壊がある場合に高くなります。 |
※ 血液検査の値は、年齢・性別・体質・採血条件などにより大きく差が出ます。数値だけで病気の判断ができるわけではありません。気になる事は主治医におたずね下さい。なお基準値は病院等により若干異なります。