中性脂肪って?
重要なエネルギー源ですが、食べ過ぎや運動不足により体内に蓄えられていきます。普段は、燃えやすい糖が使われ、これが不足した時に初めて分解されエネルギーとして使われるのです。脂肪は増えすぎると、健康に害を及ぼしますが、適量は必要です。エネルギーとしてみると、糖質やたんぱく質は1gあたり、4kcalのエネルギーですが、脂肪は1gあたり9kcalのエネルギーです。この脂肪組織の中でもっとも多く分布しているのが中性脂肪です。具体的な働きで見ると、大きく分けて3つあります。
等の重要な役割を担っています。しかし過剰に蓄積してしまうと人体に悪影響を及ぼします。
中性脂肪高すぎるとどうなるの?
中性脂肪が必要以上に体内に入ると、過剰分が皮下脂肪・肝臓・血液に貯蓄されていき、肥満・脂肪肝・動脈硬化などへとつながりこの状態が長年に渡って蓄積されていくと、肝硬変・心筋梗塞のような心疾患・脳梗塞の ような脳血管障害へと進展してしまいます。
中性脂肪を作りやすい生活をチェック!
Q.1日3食規則正しく食べていますか?
食事と食事の間隔があきすぎると、体は飢餓状態になりエネルギーを蓄えやすい体になってしまいます。
Q.バランスよく食べていますか?
多くの種類の物を少しずつ摂って『多種少量』をめざしましょう。
Q.30分以上だらだらと食べ続けていませんか?
何かをしながらの食事は長々と食べ続けるクセがついてしまいます。
Q.きちんと噛んで食べていますか?
噛まない早食いは満腹感がでずに食べすぎのもとになります。
Q.毎日の食事時間を決めていますか?
一定しない食事時間は胃に負担をかけて生活リズムが乱れます。
Q.ジュース・缶コーヒー・アルコール類を飲み過ぎていませんか?
炭酸ジュース500m中には30~70g、缶コーヒーには10~30gとたくさんの砂糖が含まれています。できるだけ飲まないようにしましょう。又アルコールの適量は、1日ビール大瓶1、焼酎1合までです。飲まない日も作ってください。
Q.こまめに運動していますか?
ちょっとした運動の積み重ねが大切です。運動習慣を身につけましょう。
Q.油を選んでいますか?
中性脂肪を下げる油として、青魚に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)
・オリーブオイルに含まれるオレイン酸・エゴマやしそ油に含 まれるαリノレン酸があります。食事の中に青魚を積極的に取り入れてみたり使う油を見直してみてはいかがでしょう。
Q.果物を上手に摂っていますか?
果物の果糖は、主食のでんぷんよりも消化吸収されやすく、中性脂肪を増やします。果物の種類にもよりますが、1日200gまでに抑えましょう。
果物を抑えても、ビタミンCは野菜にも多く含まれています。 果物を適量摂り、野菜を多めにとるとよいでしょう。検査データの読み方
正常値 | 異常値 | 病名 | |
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LDLコレステロール※ | 70~139 | 140以上 | 高LDL血症 |
中性脂肪 | 50~149 | 150以上 | 高中性脂肪血症 |
HDLコレステロール | 40以上 | 40未満 | 低HDL血症 |
LDLコレステロールの求め方
(総コレステロール - HDLコレステロール )-( 中性脂肪×0.2)
1項目でも当てはまる場合、脂質異常症と診断されます。 治療の基本は、食事や運動などの生活習慣の改善です。