春は環境が大きく変化します。
そのため、うつになりやすい季節と言えます。
【 就 職 】
お金を払って物事を行う立場から、対価を貰って物事を行う立場となります。
【 進 学 】
多くの学生が専門的な学問に取り組むこととなります。また親元を離れる場合も少なくありません。こども環境の変化のある親にも影響があります。
【 気 候 】
急に気温が高くなることもありますが、気温の上下が大きいです。結果的に自律神経が乱れます。衣類を小まめに調整しましょう。
【うつ病の生涯有病率】
6.7%(15人に1人)というデータや15%など様々なデータがありますが、珍しい疾患ではないと言えます。「心の風邪」とも呼ばれています。
マスクでの生活で表情が見えない。人との交流が少なくなっていることも原因でしょう。
人間も冬眠?(季節性気分障害)
晩秋〜初冬にうつ状態となり、春〜夏に自然回復するうつ病があります。
これを季節性気分障害または、冬季うつ病と言います。
北欧や北海道などの高緯度地方ほど、その発生率が高いことがわかっています。
特徴的な症状は、睡眠増加で、これは一般的なうつ病とは逆の症状です。
うつ病が治るまでの期間は?
適切な治療を受けた場合はは多くの場合3〜6ヶ月で回復します。しかし、60%が再発すると言われています。
【回復過程】
①急性期
気分の落ち込みなど症状が強く出る時期です。休息をしっかり取ることが重要です。
②回復期
症状に波がありますが、少しずつ回復していく時期です。行動範囲を無理に広げないことが重要です。
③再発予防期
大きな負担なく日常生活を送れるようになる時期です。ただし完治とは限りません。そのためすぐに治そうと思わないことが重要と言えるでしょう。
【 対策 】
頑張らず、余力を残して日々過ごすようにしましょう。環境の変化にも、いずれは慣れてきます。今の時期だけと認識することも大切ですね。
眠れない、食べれない、動悸がする、お腹が痛い、うつ症状がひどい、残業時間が
月100時間を超えているなどは専門機関受診の目安になります。
生活リズム、睡眠時間の確保をしながら、家に引きこもらずに
太陽の光を浴びるような生活も心がけましょう。
信頼できる薬剤師がいる場合は、かかりつけの薬局、
かかりつけ薬剤師制度を利用することも心の安心につながります。
「かかりつけ薬剤師」や 「ストレスと栄養」の薬局だよりも参考にしてください